63b547b7.jpg70年代イギリスのパブロックシーンが生んだ稀代のへっぽこロッカー…

ワイマンズ1stアルバムでレックレスエリックをカバーした際、解説に上記の紹介文を書いた。

レックレスエリック(落ちぶれエリック)…
77年にスティッフレーベル(パブロックシーンにおける最重要インディーレーベル)よりデビューしたんやけど、同時代のパンクと比べても、音はしょぼいし、歌もひどいもんである。


そんなレックレスエリックを、なんで俺はそんなに好きなんやろう?って、よく考える。

やっぱりロック&ロールに対する愛情だろうか?
冴えない兄ちゃんがジョニーサンダースの物真似をしてるような、頭の悪い中学生がビートルズごっこをしてるような、なんともイカ臭い切なさが、プンプン匂ってくる。
見よ!こんな嬉しそうに、リッケンバッカーを弾く男を見た事があるか!?


それに、やっぱり曲がとてつもなく素晴らしい!
ワイマンズもカバーしたホールワイドワールド、インチキおフランス風のレコネシェリー、パブロック版シーズリービングホームのテレフォニンホーム、イアンデューリーより、さらに酷いラフキッズ等々…。


……あっ、あと私が大好きなエピソードを一つ……

先程のスティッフレーベルは、レコード店もやっていて、レーベル事務所は、その奥にあったらしいんやけど、ある日、店の前を一人の男が、行ったり来たりして、チラチラ覗き込んでたけど、そのうち何処かへ行ってしまった。
ところが30分くらい経ったら、その男がカセットテープを持って、「俺は歌を歌ってる。レコードを出して欲しい」と店にやって来た。
「お前、さっき店の前をウロチョロしとったな?」と聞くと、店に入る勇気が無かった。だから近くで飲んで、もう一度来たんだと……
そう、レックレスエリックは、こんな情けない男なんですよ。


決して万人受けするタイプでは無いかもしれんけど、ロックの神様にめちゃめちゃ愛されとる人やと思う。


もし、これを読んでる人で、ロックが大好きやけど、まだレックレスエリックを聴いた事が無い人がいたら、絶対おすすめです!

ほんとロックが好きで良かったなあって思って頂けると思います。