11f766af.jpgまず写真を見て頂きたい。
背の高いメンバーに囲まれた、小さなボーカリストが吠えるように歌っている。
音が聞こえなくても、いかにもロックな感じが伝わって来るじゃないか。

ご存じ、孤高の白人ソウルシンガー、ヴァンモリソンが、かつて組んでいた奇跡のロックバンド「ゼム」だ。

ゼムを説明する時に、いつも言うのが「ミックジャガーよりミックジャガーっぽい」って事だ……何のこっちゃ…
…つまり、ゼムを聞いていると
「あ~、ミックって、ほんとは、こんなふうに歌いたかったんやろうなあ」
って思ってしまうのだ。

そして、もう一つ感じるのが、そのコンパクトな印象だ……スケールが小さいって意味じゃなくて、カチッとしてるって意味で…例えばフィールグッドやクラッシュのような。

私は、ストーンズやパンクや下手なバンドが好きだから、よく勘違いされるが、カチッとした音が好きなのだ……ここら辺の機微は、なかなか伝え辛い。

もっと、分りやすく言おう。
要するに、ストーンズのいいとこ取りなのだ。(そう言っちゃったら身も蓋も無いけど…)

ゼムは、ファースト、ゼムアゲインと数枚のシングル、EP、ベストを出し解散してしまう(…というかヴァンモリソンが脱退、まあそれに、元々ヴァンのバンドだったから、その後ゼムってバンドが続いたとしても、解散と思っていいだろう)
それ以降のヴァンモリソンの活躍については、今さら語るまでも無いと思うが、ソロのヴァンモリソンとゼムは、全く違うアーティストとしてとらえた方がいいだろう。


先日、ヴァンモリソン好きの友人から、
「ゼムは、どのアルバムを買ったらいいか?」
と質問を受けた。
「全部ええよ」
と答えたが、
「ちょっと待てよ」
とも思った。

私自身、アナログ、CD、5~6枚持っていたが、15年ほど前に出た、「ストーリーオブゼムフィーチュアリングヴァンモリソン」(二枚組、ほぼコンプリート!)以降、こればっか聞いてるのだ。



ここで結論!

ゼムを買うなら、この二枚組がお薦めです。

ちなみに写真は、裏ジャケというか、内ジャケです。